天塩川下りは僕らのフリルフスリフ

天塩川の川下りはラフティングのような「わー！きゃー！」するような川下りではありません。

生活の延長線上にあるようなゆるいアウトドア活動です。いわゆるフリルフスリフ。

聞きなれない言葉が出てきましたが、順を追って説明していきますので、安心してください。

それではぜひ最後までお読みくださいね。

フリルフスリフとは

舌を噛みそうなフリルフスリフという言葉をご存知でしょうか。

北欧ノルウェーの言葉で、ざっくりいうと「気ままなアウトドア/生活の中のアウトドア」という意味です。

一般的なアウトドア活動と聞くと、「アウトドア用品揃えて、かっこいいウェアを着て、ちょっとした覚悟のいる特別な体験（山登りとか、ラフティングとか）」と思われがち。

しかし、フリルフスリフの「気ままなアウトドア」とは、外での活動＝アウトドア。散歩だって、公園の遊びだって、川遊びをしても、天塩川下りをしても外での遊びならみんなおんなじアウトドア活動です。

私自身仲間と天塩川をよく下りますが、川へ行くときも勝手気まま。

「今日は天気がいいから川に遊びに行こう」とか「でかい魚が釣れるから川で釣りをしよう」「ヤマメを食べたいから釣りに行くか」とかそんな感じ。

リバーガイド業をしているからそんな簡単に川に行けるんだと思われるかもしれないですが、川に出るときはそんなにきばらなくて大丈夫。

ライフジャケットを着てれば川の中でも浮かびますし、ネイチャーボートなら転覆する心配もほとんどありません。こないだはもうすぐ1歳になる0歳児もネイチャーボートに乗って天塩川下りをしていましたよ。

見どころのない哲学の川：天塩川

天塩川は全長256km。人口の堰堤などがない区間は約150km。なので、150kmカヌーで下れば海まで下れます。

数字だけで表すとすごく壮大で北海道の大自然を思い浮かべるかもしれません。

しかし、正直に言うと天塩川はだいぶそっけない感じで、哲学の川とも言われています。

川の水の色は千歳川の清流のように無色透明ではないですし、知床のウトロような断崖絶壁などの素晴らしい景観があるわけでもありません。

では、天塩川には何があるのか。

川幅が広く、流れはゆっくり力強く、景色は大きな丘が連なる丘陵地帯を歩くような速さで下っていく。

その中を川の流れに乗ってボートで下っていく私たち。

ボートの下るスピードと暖かさで頭がぼーっとしてきて、自分の内面と向き合うような時間になり、眠たくなってとても気持ちがいいです。

手段としてのネイチャーボート、カヌー

天塩川を下る手段としてネイチャーボートやカヌーを選んでいます。

その理由は、生活の中のアウトドア活動なので、生活用品や遊び道具を積める舟じゃないとダメだから。

なので僕らは、釣り竿を積んで釣りに出かけるためにカヌーを使ったり、みんなで河原でランチがしたいからテーブルとか椅子とか調理器具をボートに積んで川に出かけます。

カヌーやネイチャーボートは、自分らを運んでくれる、軽トラックとかハイエースのような位置付け。

釣りがしたくてカヌーに乗る、みんなで行きたいからボートに乗る、そんな感じです。

それなら特別な理由がないと川下りしないのか思われるかもしれませんが、ただ単に川下りしたい時もあります。

そのときは人数に合わせてカヌーで行ったり、小さいお子さんがいれば安全なボートで出かけます。

川下りをしているだけでも、オジロワシやヤマセミ、カワセミなど貴重な野生生物に出会うこともできますし、足を川に浸けてゆっくり流れる景色を見ているだけでもリラックスできます。

見どころのない天塩川と言いつつ楽しみ方は無限にあるので、初めて天塩川を下るならちょっとしたお菓子と飲み物を持って天塩川に出かけましょう。

きっと気持ちのいい時間が流れるはずです。

僕らの気ままなアウトドア：フリルフスリフ

道北や美深町の自然を楽しむならフリルフスリフのような、気ままなアウトドアな方がいいのではないかと思います。

ニセコのラフティングができるような急流はないですし、旭岳のようなかっこいい山もありません。

しかし、生活の延長線上のアウトドアならかなり楽しめます。

今日は川下りに行こうとか、ヤマメ釣りに行こうとか、散策してみよう、山菜を採りに行こうとか、なんでもあります。

その入り口として、美深町を流れる天塩川下りに出かけてみましょう。

基本的にはゆったりと、時には波立つ瀬を超えて、オジロワシの雄大な姿に見惚れる川下りは他にはないと思います。

休憩にはお菓子と飲み物を飲んで、眠たかったら居眠りしても大丈夫。

川に飛び込みたくなったら川に入っても大丈夫。

フリルフスリフな川下りを体験したくなったら一緒にいきましょう。

川下りだけでなく、「ヤマメ釣りに行きたい」「トレッキングしたい」「天塩川本流で釣りがしたい」など他にもご要望がありましたらご相談ください。

お待ちしております。